世界30カ国を旅してきたぼくですが、先日大学一年生からこのような相談をうけました。
「留学をすべきかバックパッカーをすべきか悩んでます。将来やりたいことが特に決まってないので、就職前に海外をみにいきたいと思っています。しかし、まわりにバックパッカーをやったことある人がいないので、話を聞くことができません。将来のことを考えたら留学のほうがいいのかな…」
なるほどなるほど。
どちらも”海外へ行く”という意味では似たところがありますね。
このページを見ているということは、あなたも同じような悩みを抱えているということですよね?
ぼくが初めて海外へ行ったのは大学三年生のときでした。
その気持ち、よーくわかります。ぼくも少し悩みましたね。せっかくなら留学でもしておいたほうがいいのかな、と。
でも待ってください!留学とバックパッカーって、そもそも目的が違いますよね?
このページでは、どちらにせよちゃんと目的を明確にしましょうね、というお話をしたいと思います。
留学の目的は”勉学”
そもそも留学とは、読んで字のごとく「留まって学ぶ」ことが目的です。これをはき違えてはいけません。
たしかに留学先では、たくさんの経験をすることができるでしょう。その国の文化や慣習、日本とは違う考え方など本当にたくさんのことを知ることができます。楽しい経験もたくさんできるしょう!同じ学校の友達もできるでしょう。友達同士でホームパーティなんて経験もできるかもしれません。
でも忘れてはいけないことがあります。留学の一番の目的は、学ぶことです。
学ぶ対象は人それぞれだと思います。語学留学をしに来ている人は、その国の言語を学びにきているはずですよね。交換留学できている人は、きっと大学で専門知識を習得しにきたのでしょう。そういった”最大の目標”があっての、いろんな経験なんです。そこは忘れてはいけません。
バックパッカーの目的は”楽しむこと”
なんとも抽象的な書き方になってしまいました…。
でもそうなんです。そもそもバックパッカーに明確な目的なんてないんですよ。
誤解を恐れずにいうと、バックパッカーなんて単なる長期旅行です。旅行の期間が長くなっただけなんです。
そもそもバックパッカーの語源は「かばん片手に旅する人」ですからね。カタカナにしたらかっこいいですけど、それだけです。変にハードルを感じる必要もありません。
それでも長期間を海外で過ごしていると、たくさんの経験をすることができます。ぼくも海外マフィアに襲われたり、ゴーゴーバーの経営者の家にお邪魔したり、ニュー―ハーフに逆ナンされて間違えて家に行っちゃったり、いろんな経験をすることができました。
そういう経験は若いうちに積んでおいたほうがいいですよ、ということでぼくはよくバッカパッカーをおすすめする記事を書いています。
結局、バックパッカーの最大の目的は”楽しむこと”なんですね。輝かしい言葉でかざる必要はありません。この経験に成功も失敗もないんです。
大学生がバックパッカーをするべき6つの理由でも紹介していますが、社会人になると気兼ねなく長期旅行をすることができなくなってしまいます。
休みが比較的に長くとれる会社でも、日系企業だとせいぜい10日前後でしょうか。
だから、行けるうちに行って全力で楽しんだほうがいいよ!という思いでバックパッカーをおすすめしています。
バックパッカーの経験は就活で役に立つの?
この質問もたまに受けることがあります。
かく言うぼくも就活試験をうけるときは、「バックパッカー アピール法」なんてぐぐったりしてましたしw
はっきり言ってしまうと、バックパッカー経験自体はアピールにもなんにもならないでしょう。(何もしていない人よりは良いかもしれませんが)
しかし、「海外で何を感じたか」があなたの将来を決める礎になったとしたら、そのバックパッカー経験は大きな価値になったと言えるのではないでしょうか。
結局どっちがいいの?
ここまでこの記事を読んでいただいたあなたなら、もうお分かりですよね?
結局、「あなたが何をしたいか」それに尽きます。
何かを学う目的で海外へ行きたいなら留学がよいですし、とくに目的もなく(むしろ目的を探すために)海外に行くならバックパッカーは最高の経験になると思います。
バックパッカーとして世界を旅した結果、学びたいことが見つかったなら改めて留学へ行くという選択肢もなくはありません。(お金との相談ですが…)
ただし、もし海外へ行くかどうか悩んでいて足踏みしているなら、いますぐ旅支度を進めてバックパッカーをしてみるのをおすすめします。悩んでいる時間が無駄ですから。
時間は有限です。大学生という時間はあっという間に終わってしまいます。ぼくももっと早く海外へ飛び出していたら、もっと違う未来もあったのではないかな?なんて考えたりします。
少しでも早く一歩を踏み出してしまったほうが有意義ですし、悩むのはそれからでもいいのではないですか?
この記事によって、あなたの第一歩を後押しできたなら幸いです。